【小説】古畑任三郎vsAKB48※コピペだけどいいよね(///)その4
2011年10月27日 TCG全般Scene10-1
―翌日 公園―
サイレンがまだ薄暗い住宅街に響く。テープで仕切られた向こうから、一人の男がセリーヌブランドの自転車に乗って現れた。
男はひとしきり鈴を鳴らすと、ブレーキを握り、とめた自転車をチェーンでテープにくくりつけた。
「古畑さん。お疲れ様です」
パトカーの間から一人の小男が現れた。古畑は小男に手を振ると、ゆっくりとテープをくぐった。
「あぁ、西園寺君。困るよ。今何時だと思ってんの」
「4時8分です」
「そうでしょ。まだ暗いじゃない。眠くて仕方ないよ」
と、古畑は大きな欠伸をした。
「それで、事件と事故どっちなの?」
「現場の状況からだと、事故だと思われます」
二人は死体発見現場に向かって歩を進める。
「被害者の身元は?」
「まだ特定できていません」
「なんで?」
「身分を証明するものは持っていませんでした」
「持ってない?」
「はい。今、携帯電話から個人データを照会しています」
「続けて」
「被害者はここの土手から滑り落ちて、あの石に頭を強打したみたいです」
西園寺が土手と石を、順に指差して説明する。
「ふうん」
「通報者の話は聞きますか?」
「いいよ。事故なんでしょ。帰るよ。眠いんだから。それよりこの時間に通報者がいたことにびっくりだよ」
古畑は大きく欠伸をした。
Scene10-2
「ランニングが早朝の日課だというお年寄りが発見されたそうです」
「えぇ。早朝にもほどがあるよ。体内時計がおかしくなっちゃってるんだよ」
「しかし、早期に発見できたのは、その方のおかげです」
「まぁ、そうだけどさ。…あいつは何やってんの?」
古畑は親指を立てて後ろを指した。その先では一人の男がテープのなかから、
野次馬の向こうを見ようと背筋を伸ばしている。どう見ても、傍目からは挙動不審だ。
「今泉さんですか。向かいのマンションに有名人の方がすんでいるそうで、その方が現れるのを待っているみたいです」
「それって誰?」
「前田敦子さんです」
Scene10-3
「あれ。なんか聞いたことあるね。なんだっけ、あのえー、えー、えー…」
「AKB48」
「言っちゃだめだよ。もう少しで出そうだったのに」
「すみません」
「それで、なんだっけ。えー…」
「AKB48」
「そうそう。前田敦子って総選挙1位だった娘だよね」
「そうです。よくご存じですね」
「ニュースで見たんだよ」
「そうでしたか。今泉さんは彼女のファンだそうです」
「知ったこっちゃないよ。今は職務中なんだよ。西園寺君、引っ張ってきて」
「わかりました」
西園寺ははきはきと答えると、踵を返し今泉に近づいていった。
Scene11-1
しばらくすると、西園寺が今泉の腕をしっかり押さえ、文字通り引っ張ってきた。
「ねぇ。離してよ西園寺君。事故なんでしょ。鑑識に任せればいいじゃない。こんなことしてる間にあっちゃんが行っちゃったらどうするの?」
「古畑さん。連れてきました」
抗議する今泉を無視して西園寺が言う。
「ご苦労様。…今泉!」
「はいっ!」
古畑は小気味よく今泉の額をはたいた。
「いたい」
「なにやってんだよ、お前は」
古畑の叱責に、今泉が弁明を始めた。
「だって、こんな機会めったにないんですよ。アイド…」
「ちょっと待って」
ふと、傍らを過ぎようとした担架に古畑が反応した。
―翌日 公園―
サイレンがまだ薄暗い住宅街に響く。テープで仕切られた向こうから、一人の男がセリーヌブランドの自転車に乗って現れた。
男はひとしきり鈴を鳴らすと、ブレーキを握り、とめた自転車をチェーンでテープにくくりつけた。
「古畑さん。お疲れ様です」
パトカーの間から一人の小男が現れた。古畑は小男に手を振ると、ゆっくりとテープをくぐった。
「あぁ、西園寺君。困るよ。今何時だと思ってんの」
「4時8分です」
「そうでしょ。まだ暗いじゃない。眠くて仕方ないよ」
と、古畑は大きな欠伸をした。
「それで、事件と事故どっちなの?」
「現場の状況からだと、事故だと思われます」
二人は死体発見現場に向かって歩を進める。
「被害者の身元は?」
「まだ特定できていません」
「なんで?」
「身分を証明するものは持っていませんでした」
「持ってない?」
「はい。今、携帯電話から個人データを照会しています」
「続けて」
「被害者はここの土手から滑り落ちて、あの石に頭を強打したみたいです」
西園寺が土手と石を、順に指差して説明する。
「ふうん」
「通報者の話は聞きますか?」
「いいよ。事故なんでしょ。帰るよ。眠いんだから。それよりこの時間に通報者がいたことにびっくりだよ」
古畑は大きく欠伸をした。
Scene10-2
「ランニングが早朝の日課だというお年寄りが発見されたそうです」
「えぇ。早朝にもほどがあるよ。体内時計がおかしくなっちゃってるんだよ」
「しかし、早期に発見できたのは、その方のおかげです」
「まぁ、そうだけどさ。…あいつは何やってんの?」
古畑は親指を立てて後ろを指した。その先では一人の男がテープのなかから、
野次馬の向こうを見ようと背筋を伸ばしている。どう見ても、傍目からは挙動不審だ。
「今泉さんですか。向かいのマンションに有名人の方がすんでいるそうで、その方が現れるのを待っているみたいです」
「それって誰?」
「前田敦子さんです」
Scene10-3
「あれ。なんか聞いたことあるね。なんだっけ、あのえー、えー、えー…」
「AKB48」
「言っちゃだめだよ。もう少しで出そうだったのに」
「すみません」
「それで、なんだっけ。えー…」
「AKB48」
「そうそう。前田敦子って総選挙1位だった娘だよね」
「そうです。よくご存じですね」
「ニュースで見たんだよ」
「そうでしたか。今泉さんは彼女のファンだそうです」
「知ったこっちゃないよ。今は職務中なんだよ。西園寺君、引っ張ってきて」
「わかりました」
西園寺ははきはきと答えると、踵を返し今泉に近づいていった。
Scene11-1
しばらくすると、西園寺が今泉の腕をしっかり押さえ、文字通り引っ張ってきた。
「ねぇ。離してよ西園寺君。事故なんでしょ。鑑識に任せればいいじゃない。こんなことしてる間にあっちゃんが行っちゃったらどうするの?」
「古畑さん。連れてきました」
抗議する今泉を無視して西園寺が言う。
「ご苦労様。…今泉!」
「はいっ!」
古畑は小気味よく今泉の額をはたいた。
「いたい」
「なにやってんだよ、お前は」
古畑の叱責に、今泉が弁明を始めた。
「だって、こんな機会めったにないんですよ。アイド…」
「ちょっと待って」
ふと、傍らを過ぎようとした担架に古畑が反応した。
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