【小説】古畑任三郎vsAKB48※コピペだけどいいよね(///)その6
2011年10月27日 TCG全般Scene12
20分ほどして、今泉は帰ってきた。
「遅いよ」
「随分時間かかりましたね」
古畑と西園寺が口々に言うが、今泉の表情はなぜか満足げだ。
「どうかしたんですか。そんな顔して」
「いやぁ。あっちゃん見れたんだよ。かわいかったなぁ」
「だからこんなに時間かかったの?」
「そうですよ」
「なに。5分くらいで買って、15分見張ってたの?」
今泉が頷く。古畑はあきれたようにため息をついた。
「いいじゃないですか。ついでなんですし」
今泉が、古畑の批判的な目から避けるように言う
「普通、時間をかけなかった方をついでと言うんですよ。ですから、今泉さんの場合、ついではパンの方です」
「西園寺君も細かいことはいいじゃないか」
古畑は少し目を伏せてから、手を差し出した。
「パンは?」
「あっ。はい。どうぞ」
古畑は今泉の手からパンを奪い取ると、素早く包みを開け、中のあんパンをちぎって口に入れた。
―同日 午前7時過ぎ テレビ局 楽屋―
「おはよ~」
前田は楽屋に入ると、篠田の隣に座った。
「どうだった敦子?」
「それ関係の車は止まってたけど、まだ人は来てないよ」
「いくら早くても明日か明後日でしょ」
「今誰が知ってるの?」
「昨日いた7人と、みぃちゃんとなっちゃんと佐江。あとNot yetの三人かな」
「ゆきりんは?」
「まだ言ってない」
「ゆきりんは大丈夫だと思う。キャプテンで全体のこと考えてるし、それなのに教えて
もらえなかったら拗ねそうだし」
「敦子が言うならそうしよう」
「にゃんにゃんあたりに話してもらおう。現実味でそう」
「そうだね」
「石は?」
「Not yetがこの番組収録のあと撮影に直行だから、今日中に処理できるよ」
「あとは…。あっ。男の自宅は?」
「才加とともが朝のうちに行ってきた。やっぱり大量にあったみたいだよ」
「おはよ」
篠田の険しい顔の後ろから、板野が顔を出した。
「あ、おはよう」
二人が口をそろえる。
前田が続いて訊く。
「それで、処分できた?」
「写真はね。ただ、パソコンが問題かな。パソコンって削除しても復元されちゃうってい
うでしょ」
「それ、聞いたことある」
前田が頷く。
「だから、才加が持って帰って処分することになった」
「ごめんね」
「ううん。なるべく分散させたほうがいいと思うし」
「そうだね」
篠田は同意を示してから続けた。
「ほかは大丈夫だよね。携帯のSDカードは処分したし、メールもチェックしたしね。あ
とは…」
「そうだ。スケジュール帳は?」
板野が訊く。
「今はみぃちゃんが持ってるけど、今日中には処分するって言ってた」
前田が答える。篠田が顔をしかめた。
「ほとんど完璧に書いてあったよね。スケジュール」
「うん…」
「そうなんだ。…でもそれって流した奴がいるってことでしょ?」
「間もなく時間でーす」
スタッフから声がかかる。
「この話はまたあとで。収録がんばろっか」
「うん。またね」
Scene14
篠田から話を聞いた小嶋は、収録が終わってすぐに柏木を呼びとめた。
「かしわげちゃん」
「はい」
「ちょっと話があるの。大事な話。歩きながらでいいから聴いてくれる?」
「はい…」
小嶋の話が終わると、柏木は迷いのある表情で小嶋を見た。小嶋の目はいつになく本気
だ。
「ほんとなんですね」
「うん」
「たかみなさんが…。正当防衛とかにはならないんですか?」
「なったとしても、コンサートの自粛は避けられないと思う。お願い。ゆきりんの協力が
必要なの」
柏木は少し間を置いてから、力強く頷いた。
「はい。わかりました」
ちょうど話が楽屋の前で終わり、二人はいつもの雰囲気で楽屋に入ったが、その足はド
アを開けたまま止まった。楽屋には華やかな衣装に混じって、黒いスーツの男と小男が立っていた。
20分ほどして、今泉は帰ってきた。
「遅いよ」
「随分時間かかりましたね」
古畑と西園寺が口々に言うが、今泉の表情はなぜか満足げだ。
「どうかしたんですか。そんな顔して」
「いやぁ。あっちゃん見れたんだよ。かわいかったなぁ」
「だからこんなに時間かかったの?」
「そうですよ」
「なに。5分くらいで買って、15分見張ってたの?」
今泉が頷く。古畑はあきれたようにため息をついた。
「いいじゃないですか。ついでなんですし」
今泉が、古畑の批判的な目から避けるように言う
「普通、時間をかけなかった方をついでと言うんですよ。ですから、今泉さんの場合、ついではパンの方です」
「西園寺君も細かいことはいいじゃないか」
古畑は少し目を伏せてから、手を差し出した。
「パンは?」
「あっ。はい。どうぞ」
古畑は今泉の手からパンを奪い取ると、素早く包みを開け、中のあんパンをちぎって口に入れた。
―同日 午前7時過ぎ テレビ局 楽屋―
「おはよ~」
前田は楽屋に入ると、篠田の隣に座った。
「どうだった敦子?」
「それ関係の車は止まってたけど、まだ人は来てないよ」
「いくら早くても明日か明後日でしょ」
「今誰が知ってるの?」
「昨日いた7人と、みぃちゃんとなっちゃんと佐江。あとNot yetの三人かな」
「ゆきりんは?」
「まだ言ってない」
「ゆきりんは大丈夫だと思う。キャプテンで全体のこと考えてるし、それなのに教えて
もらえなかったら拗ねそうだし」
「敦子が言うならそうしよう」
「にゃんにゃんあたりに話してもらおう。現実味でそう」
「そうだね」
「石は?」
「Not yetがこの番組収録のあと撮影に直行だから、今日中に処理できるよ」
「あとは…。あっ。男の自宅は?」
「才加とともが朝のうちに行ってきた。やっぱり大量にあったみたいだよ」
「おはよ」
篠田の険しい顔の後ろから、板野が顔を出した。
「あ、おはよう」
二人が口をそろえる。
前田が続いて訊く。
「それで、処分できた?」
「写真はね。ただ、パソコンが問題かな。パソコンって削除しても復元されちゃうってい
うでしょ」
「それ、聞いたことある」
前田が頷く。
「だから、才加が持って帰って処分することになった」
「ごめんね」
「ううん。なるべく分散させたほうがいいと思うし」
「そうだね」
篠田は同意を示してから続けた。
「ほかは大丈夫だよね。携帯のSDカードは処分したし、メールもチェックしたしね。あ
とは…」
「そうだ。スケジュール帳は?」
板野が訊く。
「今はみぃちゃんが持ってるけど、今日中には処分するって言ってた」
前田が答える。篠田が顔をしかめた。
「ほとんど完璧に書いてあったよね。スケジュール」
「うん…」
「そうなんだ。…でもそれって流した奴がいるってことでしょ?」
「間もなく時間でーす」
スタッフから声がかかる。
「この話はまたあとで。収録がんばろっか」
「うん。またね」
Scene14
篠田から話を聞いた小嶋は、収録が終わってすぐに柏木を呼びとめた。
「かしわげちゃん」
「はい」
「ちょっと話があるの。大事な話。歩きながらでいいから聴いてくれる?」
「はい…」
小嶋の話が終わると、柏木は迷いのある表情で小嶋を見た。小嶋の目はいつになく本気
だ。
「ほんとなんですね」
「うん」
「たかみなさんが…。正当防衛とかにはならないんですか?」
「なったとしても、コンサートの自粛は避けられないと思う。お願い。ゆきりんの協力が
必要なの」
柏木は少し間を置いてから、力強く頷いた。
「はい。わかりました」
ちょうど話が楽屋の前で終わり、二人はいつもの雰囲気で楽屋に入ったが、その足はド
アを開けたまま止まった。楽屋には華やかな衣装に混じって、黒いスーツの男と小男が立っていた。
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