【小説】古畑任三郎vsAKB48※コピペだけどいいよね(///)その7
2011年10月27日 TCG全般Scene15-1
「どうも、警視庁の古畑と申します」
「同じく、西園寺です」
「このなかに前田敦子さんはいらっしゃいますか?」
警視庁。緊張と衝撃が走る。前田は脇にいた篠田に視線を飛ばした。篠田は軽く頷いた。
「…はい」
「あなたが前田さん。先日の総選挙、おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「あと…、これ、差し入れです」
古畑は、西園寺の提げていた二つの紙袋のうち、一つを前田に渡した。大島が前田から
受け取る。大島は中身を覗いた。
「やった。クッキーだ」
「えー。お気に召しましたでしょうか?」
「はい。甘いものはみんな大好きなので。ね?」
周りのメンバーも頷く。
「それはよかったです。えー。突然、おしかけてすみません。今日は捜査に協力していた
だきたくて、私たち参りました。前田さん。今朝、あなたの自宅マンションの近くで男性
の死体が発見されました。ご存知ですか?」
Scene15-2
「パトカーが止まっているのなら見ました」
「それだけですか?」
「はい。急いでいたので」
「そうですか。えー。それで、昨夜の事件についていくつか訊きたいことがあります。よ
ろしいですか?」
「事件?事故じゃないんですか?」
「あれ。よくご存じですね」
「見物してた人たちが言ってるのを聞いたんです」
「急いでいたのに?」
「はい。耳はいいんです。それに、気になりましたから」
「結構です。えー。昨夜、不審な人物を見たり、物音を聞いたりしていませんか?」
「いいえ」
「そうですか。西園寺君メモした?」
「はい」
「あの。なんで事件になったんですか?男の人が倒れてるだけって聞きましたよ」
前田はあえて質問した。
「んー。知りたいですか?」
「はい」
Scene15-3
「…いいでしょう。えー。前田さん以外は出ていただいても結構ですよ?」
前田の後ろですっかり黙っているメンバーに古畑が提案する。篠田が首を振った。
「いえ、私たちも聴きます」
「わかりました。まず、私が気になったのは、被害者の服装です。みなさん、昨日の東京
の最高気温覚えてますか?…では、そこの方」
古畑が振ったのは大島だ。
「私?」
「そうです。お名前は?」
「大島優子です」
「大島さん、昨日の最高気温教えてください」
「32度、だったかな?」
「えー、正解です」
「やったぁ」
大島は無邪気に拳を握り、差し入れのクッキーに手を伸ばした。
「はい。昨日はとても暑かったんです。しかし、被害者の男性は黒のジーンズに、綿の入
った黒のジャンパーを着ていました。皆さんは、最高気温が32度の日にこんな恰好をし
ている人を見たことがありますか?」
近くのメンバーに古畑が話を振る。板野は首を横に振った。
「あなたは?」
「ありません」
峯岸は声に出した。
「大島さん、あなたは?」
大島は考える顔をしてから、冗談めかして言った。
Scene15-4
「私、見たことあります。まあ、スーパーの冷凍庫の前でですけど」
古畑は笑った。
「なるほど。それはあるかもしれません。しかし、まだ、気になる点はあります。えー。
彼の遺留品に鍵がなかったことです」
「見つかったんですか?」
大島が訊く。
「はい。彼の自宅にありました」
「じゃあ、家に忘れていったんじゃないですか?」
と、大島。
「あー。私も初めはそう思いました。しかし、鍵をかけ忘れることはあっても、鍵を家に
忘れる人はなかなかいません」
「それが事件と何の関係があるんですか?」
前田が訊く。
「えー。服装の話もひっくるめて話させていただいてよろしいですか?」
「どうぞ」
Scene15-5
「ありがとうございます。あくまで仮説ですが、私は、こういう風に考えています。えー、
さっきも説明しました通り、被害者は全身黒ずくめでした。彼の死亡推定時刻は深夜12時
過ぎです。その時間帯、前田さんもご存じでしょうが、あそこの通りは街灯の明かりだけで、
真っ暗なんだそうです。そこにあの黒ずくめの格好でいれば、ほとんど気づかれません」
「それって…」
「そうです。つまり、彼は公園で誰かを待ち伏せしていたのではないでしょうか。そして、
彼はターゲットに接触はできました。しかし、ターゲットは彼の予想を超えて暴れん坊でした。
挙句の果てに、彼はターゲットに殺されてしまいました。犯人になったターゲットは自分が狙
われていたことを隠すために、つまり自分が犯人であることを隠すために、自分との接点を消
し去ろうとしました。そして、思いつきます。犯人は被害者の鍵を奪い、被害者の自宅にある、
自分との接点を処分しにいきました。そして、成功しました」
「想像力が豊かなんですね。古畑さんって」
前田が言う。
「それはお褒めの言葉として受け取っておきます。私の話は以上です。みなさんご協力ありがと
うございました。あ、そうだ。西園寺君」
「はい」
「あれを書いてもらって」
「すみません。ここにいるみなさんのサインを頂けますか?」
「どうも、警視庁の古畑と申します」
「同じく、西園寺です」
「このなかに前田敦子さんはいらっしゃいますか?」
警視庁。緊張と衝撃が走る。前田は脇にいた篠田に視線を飛ばした。篠田は軽く頷いた。
「…はい」
「あなたが前田さん。先日の総選挙、おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
「あと…、これ、差し入れです」
古畑は、西園寺の提げていた二つの紙袋のうち、一つを前田に渡した。大島が前田から
受け取る。大島は中身を覗いた。
「やった。クッキーだ」
「えー。お気に召しましたでしょうか?」
「はい。甘いものはみんな大好きなので。ね?」
周りのメンバーも頷く。
「それはよかったです。えー。突然、おしかけてすみません。今日は捜査に協力していた
だきたくて、私たち参りました。前田さん。今朝、あなたの自宅マンションの近くで男性
の死体が発見されました。ご存知ですか?」
Scene15-2
「パトカーが止まっているのなら見ました」
「それだけですか?」
「はい。急いでいたので」
「そうですか。えー。それで、昨夜の事件についていくつか訊きたいことがあります。よ
ろしいですか?」
「事件?事故じゃないんですか?」
「あれ。よくご存じですね」
「見物してた人たちが言ってるのを聞いたんです」
「急いでいたのに?」
「はい。耳はいいんです。それに、気になりましたから」
「結構です。えー。昨夜、不審な人物を見たり、物音を聞いたりしていませんか?」
「いいえ」
「そうですか。西園寺君メモした?」
「はい」
「あの。なんで事件になったんですか?男の人が倒れてるだけって聞きましたよ」
前田はあえて質問した。
「んー。知りたいですか?」
「はい」
Scene15-3
「…いいでしょう。えー。前田さん以外は出ていただいても結構ですよ?」
前田の後ろですっかり黙っているメンバーに古畑が提案する。篠田が首を振った。
「いえ、私たちも聴きます」
「わかりました。まず、私が気になったのは、被害者の服装です。みなさん、昨日の東京
の最高気温覚えてますか?…では、そこの方」
古畑が振ったのは大島だ。
「私?」
「そうです。お名前は?」
「大島優子です」
「大島さん、昨日の最高気温教えてください」
「32度、だったかな?」
「えー、正解です」
「やったぁ」
大島は無邪気に拳を握り、差し入れのクッキーに手を伸ばした。
「はい。昨日はとても暑かったんです。しかし、被害者の男性は黒のジーンズに、綿の入
った黒のジャンパーを着ていました。皆さんは、最高気温が32度の日にこんな恰好をし
ている人を見たことがありますか?」
近くのメンバーに古畑が話を振る。板野は首を横に振った。
「あなたは?」
「ありません」
峯岸は声に出した。
「大島さん、あなたは?」
大島は考える顔をしてから、冗談めかして言った。
Scene15-4
「私、見たことあります。まあ、スーパーの冷凍庫の前でですけど」
古畑は笑った。
「なるほど。それはあるかもしれません。しかし、まだ、気になる点はあります。えー。
彼の遺留品に鍵がなかったことです」
「見つかったんですか?」
大島が訊く。
「はい。彼の自宅にありました」
「じゃあ、家に忘れていったんじゃないですか?」
と、大島。
「あー。私も初めはそう思いました。しかし、鍵をかけ忘れることはあっても、鍵を家に
忘れる人はなかなかいません」
「それが事件と何の関係があるんですか?」
前田が訊く。
「えー。服装の話もひっくるめて話させていただいてよろしいですか?」
「どうぞ」
Scene15-5
「ありがとうございます。あくまで仮説ですが、私は、こういう風に考えています。えー、
さっきも説明しました通り、被害者は全身黒ずくめでした。彼の死亡推定時刻は深夜12時
過ぎです。その時間帯、前田さんもご存じでしょうが、あそこの通りは街灯の明かりだけで、
真っ暗なんだそうです。そこにあの黒ずくめの格好でいれば、ほとんど気づかれません」
「それって…」
「そうです。つまり、彼は公園で誰かを待ち伏せしていたのではないでしょうか。そして、
彼はターゲットに接触はできました。しかし、ターゲットは彼の予想を超えて暴れん坊でした。
挙句の果てに、彼はターゲットに殺されてしまいました。犯人になったターゲットは自分が狙
われていたことを隠すために、つまり自分が犯人であることを隠すために、自分との接点を消
し去ろうとしました。そして、思いつきます。犯人は被害者の鍵を奪い、被害者の自宅にある、
自分との接点を処分しにいきました。そして、成功しました」
「想像力が豊かなんですね。古畑さんって」
前田が言う。
「それはお褒めの言葉として受け取っておきます。私の話は以上です。みなさんご協力ありがと
うございました。あ、そうだ。西園寺君」
「はい」
「あれを書いてもらって」
「すみません。ここにいるみなさんのサインを頂けますか?」
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