【小説】古畑任三郎vsAKB48※コピペだけどいいよね(///)その8
2011年10月27日 TCG全般Scene16-1
「サイン?」
大島がクッキーで口をもぐもぐさせながら訊き返す。
「えー。すみません。これは捜査とは何の関係もないのですが、私の部下に今泉という男
がいまして、そいつがみなさんのファンなんです」
「あぁ。じゃあ。その方のために?」
「はい」
「優しいんですね。古畑さん」
「いえ。わたしにできることはこのくらいなので。それで…、よろしいでしょうか?」
「はい。全然大丈夫ですよ。ペンもこっちにありますから。じゃあ、みんな色紙もらって」
大島は色紙を受け取ると、鞄からペンを取り出した。大島の号令で、メンバーもペンを手
に、西園寺から色紙を受け取る。
「あ。その、今泉さんでしたっけ」
「はい」
「その方って。誰推しなんですか?」
「え?…ねぇ。西園寺君」
古畑が小声で訊ねる。
「おしってなに?」
「おそらく、応援しているという意味だと思います。てへんにふるとりです」
「あぁ。えー。前田さんです」
「じゃあ、あっちゃんに名前書いてもらいましょうか?」
「あぁ。それは結構です。皆さんのサインだけでいいと言ってました」
「そうですか」
そのとき、古畑の後ろのドアが開き、体格のいい男性が入ってきた。
scene16-2
「何してるんですか?」
「あなたは?」
「劇場支配人の戸賀崎です」
「劇場って秋葉原のですか?」
「そうです。みんなは早く次の現場に行かないと。もう時間ないぞ」
「はーい」
楽屋に古畑が支配していた音が戻り、戸賀崎は古畑に向き直った。
「いくら殺人事件の捜査でも、我々に話を通していただかないと困ります。大事な
時期なんですから」
「大事な時期?なんですか。また総選挙ですか?」
「コンサートです。総選挙は一年に一回です」
「あれ。総選挙って一年に一回なんですか」
「はい」
「参ったなぁ。まだ、前回の総選挙から半年ぐらい経っていると思ってました。えー、こ
の年になると、年度の感覚が早くなってきてしまうんです。あなたもそろそろですよ」
「はぁ」
「それで。あぁ。コンサート。どこでおやりになるんですか?コンサート」
「東京ドームです」
次々と楽屋を出ていくメンバーに道を開けながら、戸賀崎が答える。
「東京ドーム?すごいですねぇ」
「はい。彼女たちの念願なんです。最高のステージにしようと努力してるんです」
「そうでしたか。いつなんですか」
「六日後です」
Scene16-3
「間もなくですね」
「はい。リハーサルで忙しいんですよ。ただでさえ、スケジュールが過密ですから」
「あぁ。大変ですねぇ。ぜひ私も拝見させていただきたいものです。…あれ。あの方たち
はご旅行ですか」
古畑は、周りのメンバーより荷物の多い四人を指して言った。
「いいえ。これから撮影なんです」
「なるほど。何泊ですか?」
「一泊二日だと聞いてますけど」
急な質問に、戸賀崎が怪訝そうに答える。
「それにしては、荷物が多くないですか?」
「そうですか?」
「はい。スポーツバッグ一つですみそうなところ、大島さんなんてキャリーケースですよ?」
「何かかさばるものがあるんじゃないですか?」
「えー。私もそう思います。大島さんは力持ちなんですか?」
「え?」
「いえ。あのキャリーケースを片手で持ちあげていたものですから」
「比較的に筋肉はついているほうだと思いますが」
「そうですか」
「もういいですか。私も仕事があるので」
「大変失礼しました。ご協力ありがとうございます」
古畑は、怪訝な顔のままの戸賀崎に会釈した。
「西園寺君」
「鑑識に問い合わせて、わかったことをまとめておいてくれる?」
「わかりました」
Scene17-1
―東京駅 新幹線ホーム―
「ねぇ、さっしー」
北原里英は隣で携帯電話を打つ指原莉乃に声をかけた。
「何?りえちゃん」
「あの古畑って刑事、異様に鋭くない?」
「思った。半日も経ってないのに被害者がストーカーとかじゃないかって気づいたんだ
よ?」
「そうだよね。これだとあっちゃんとの接点もすぐに見つけそうだし」
「やばいよね。ほかの人は知らないけど、指原、隠し通せる自信ないよ」
「私もだよ。絶対、顔に出ちゃう」
「やっぱ、優子ちゃんはすごいよ。あそこで出ていけるんだから」
「あ。噂をすれば」
ちょうど、大島と横山由依がトイレから帰ってきたところだった。
Scene17-2
「なんですか。噂って」
「いやね。よくあの刑事さんの前で、優子ちゃんが普通にしてられたなぁって」
横山の質問に、北原が答える。
「普通?私めっちゃ緊張してたよ」
「いやいや。めっちゃ普通でしたよ」
「指原がびびりすぎなんだろ」
大島が笑う。しかし、その横で深刻そうな顔の横山が呟くように言った。
「でも、真面目な話、あの刑事相当鋭いですよね」
「でしょ。私目があったら絶対ばれる」
北原が言う。
「大丈夫だよ。話さなきゃいいんだから」
「え?」
「刑事の話はなるべく私が受けるようにするから。だから堂々としてて」
「ありがとうございます」
「よし。この話はこれまで。撮影楽しもう」
大島の言葉に、三人は笑顔を返した。
「サイン?」
大島がクッキーで口をもぐもぐさせながら訊き返す。
「えー。すみません。これは捜査とは何の関係もないのですが、私の部下に今泉という男
がいまして、そいつがみなさんのファンなんです」
「あぁ。じゃあ。その方のために?」
「はい」
「優しいんですね。古畑さん」
「いえ。わたしにできることはこのくらいなので。それで…、よろしいでしょうか?」
「はい。全然大丈夫ですよ。ペンもこっちにありますから。じゃあ、みんな色紙もらって」
大島は色紙を受け取ると、鞄からペンを取り出した。大島の号令で、メンバーもペンを手
に、西園寺から色紙を受け取る。
「あ。その、今泉さんでしたっけ」
「はい」
「その方って。誰推しなんですか?」
「え?…ねぇ。西園寺君」
古畑が小声で訊ねる。
「おしってなに?」
「おそらく、応援しているという意味だと思います。てへんにふるとりです」
「あぁ。えー。前田さんです」
「じゃあ、あっちゃんに名前書いてもらいましょうか?」
「あぁ。それは結構です。皆さんのサインだけでいいと言ってました」
「そうですか」
そのとき、古畑の後ろのドアが開き、体格のいい男性が入ってきた。
scene16-2
「何してるんですか?」
「あなたは?」
「劇場支配人の戸賀崎です」
「劇場って秋葉原のですか?」
「そうです。みんなは早く次の現場に行かないと。もう時間ないぞ」
「はーい」
楽屋に古畑が支配していた音が戻り、戸賀崎は古畑に向き直った。
「いくら殺人事件の捜査でも、我々に話を通していただかないと困ります。大事な
時期なんですから」
「大事な時期?なんですか。また総選挙ですか?」
「コンサートです。総選挙は一年に一回です」
「あれ。総選挙って一年に一回なんですか」
「はい」
「参ったなぁ。まだ、前回の総選挙から半年ぐらい経っていると思ってました。えー、こ
の年になると、年度の感覚が早くなってきてしまうんです。あなたもそろそろですよ」
「はぁ」
「それで。あぁ。コンサート。どこでおやりになるんですか?コンサート」
「東京ドームです」
次々と楽屋を出ていくメンバーに道を開けながら、戸賀崎が答える。
「東京ドーム?すごいですねぇ」
「はい。彼女たちの念願なんです。最高のステージにしようと努力してるんです」
「そうでしたか。いつなんですか」
「六日後です」
Scene16-3
「間もなくですね」
「はい。リハーサルで忙しいんですよ。ただでさえ、スケジュールが過密ですから」
「あぁ。大変ですねぇ。ぜひ私も拝見させていただきたいものです。…あれ。あの方たち
はご旅行ですか」
古畑は、周りのメンバーより荷物の多い四人を指して言った。
「いいえ。これから撮影なんです」
「なるほど。何泊ですか?」
「一泊二日だと聞いてますけど」
急な質問に、戸賀崎が怪訝そうに答える。
「それにしては、荷物が多くないですか?」
「そうですか?」
「はい。スポーツバッグ一つですみそうなところ、大島さんなんてキャリーケースですよ?」
「何かかさばるものがあるんじゃないですか?」
「えー。私もそう思います。大島さんは力持ちなんですか?」
「え?」
「いえ。あのキャリーケースを片手で持ちあげていたものですから」
「比較的に筋肉はついているほうだと思いますが」
「そうですか」
「もういいですか。私も仕事があるので」
「大変失礼しました。ご協力ありがとうございます」
古畑は、怪訝な顔のままの戸賀崎に会釈した。
「西園寺君」
「鑑識に問い合わせて、わかったことをまとめておいてくれる?」
「わかりました」
Scene17-1
―東京駅 新幹線ホーム―
「ねぇ、さっしー」
北原里英は隣で携帯電話を打つ指原莉乃に声をかけた。
「何?りえちゃん」
「あの古畑って刑事、異様に鋭くない?」
「思った。半日も経ってないのに被害者がストーカーとかじゃないかって気づいたんだ
よ?」
「そうだよね。これだとあっちゃんとの接点もすぐに見つけそうだし」
「やばいよね。ほかの人は知らないけど、指原、隠し通せる自信ないよ」
「私もだよ。絶対、顔に出ちゃう」
「やっぱ、優子ちゃんはすごいよ。あそこで出ていけるんだから」
「あ。噂をすれば」
ちょうど、大島と横山由依がトイレから帰ってきたところだった。
Scene17-2
「なんですか。噂って」
「いやね。よくあの刑事さんの前で、優子ちゃんが普通にしてられたなぁって」
横山の質問に、北原が答える。
「普通?私めっちゃ緊張してたよ」
「いやいや。めっちゃ普通でしたよ」
「指原がびびりすぎなんだろ」
大島が笑う。しかし、その横で深刻そうな顔の横山が呟くように言った。
「でも、真面目な話、あの刑事相当鋭いですよね」
「でしょ。私目があったら絶対ばれる」
北原が言う。
「大丈夫だよ。話さなきゃいいんだから」
「え?」
「刑事の話はなるべく私が受けるようにするから。だから堂々としてて」
「ありがとうございます」
「よし。この話はこれまで。撮影楽しもう」
大島の言葉に、三人は笑顔を返した。
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